文化の壁
日本に進出してしばらくしたころ。
徐々に売り上げが落ちていきます。
目新しさが薄れて、客足が鈍り、売り上げがダウンしたのです。
日本人の感性を無視した品揃え。
日本の状況を無視した、強引な出店計画。
‘日本’という、文化の壁が立ちふさがるときが来たのです。
社内で不満が噴出
佐藤「だから俺のアドバイスを聞いておけば良かったんだ!!」
佐藤や、日本人社員の不満が噴出します。
自分達のアドバイスを聞いておけば、コスト高に苦しむことなく、
ここまで状況は悪くならなかった。
アメリカ人は!アメリカ人は!!アメリカ人は!!!
日本人派閥のようなものが出来上がり、社内の空気も悪くなります。
消費者からの苦情も増える
不満は、外部からもやってきます。消費者(お客さん)からの苦情です。
「日本商品のラインナップが悪いじゃないのよ!」
「欲しい商品がどこに売っているか、売り場が判りずらい!」
「フタを空けようとしたら中身がとびちった!どうしてくれるんじゃ、ボケ!」 などなど。
最初は目新しさと勢いでごまかせました。しかし、いつまでも続きません。
本国流にこだわり、日本人の感性を無視したため、
‘ほころび’が出始めたのです。
うまくいっている頃には隠れていた内外の不満。
ここに来て、一気に噴出したのです。
文化の壁
文化の壁は、経営陣が思っていたより厚いものでした。
現地化の重要性を理解している‘つもり’だったと思い知らされます。
そもそも現地化とは、相手の国を良く知ることから始まります。
経営陣は、日本のことをよく知っているか?考えてみましょう。
経営陣は日本で暮らした経験はあるか?⇒No.
経営陣は日本で頻繁に買い物をするか?⇒No.
経営陣は日本人の顧客と話したことがあるか⇒No.
経営陣の決定は、日本市場にマッチするか?⇒No.
では、大事な決定は誰がするか?⇒ 日本をよく知らない経営陣(笑)
現地化の重要性を知っている‘つもり’
実は、現地化の重要性について、何も理解していなかったのです。
理解していた‘つもり’になっていただけであり、
結果的に、本国流のやり方を押し付けてしまった結果になりました。
(最も、彼らは自分の失敗は絶対に認めませんが。。)
ともかく。
本社の経営陣は、危機感を抱きはじめます。
「このままではダメだ・・・・なんとかしなくては」
ですが、彼らにはどうすることもできません。
「ニホンのことなんで、ほとんど知らないし・・・・。」
「具体的な、対策なんてあるわけないだろう・・・・・。」
「これから、何を、どうすればいいんだ・・・?」
ここから、外資系企業の混乱期が始まります。